株式会社cariru 代表取締役 鈴木 修さま 取締役 岩田 光枝 様 - 2009/10/01

若者の街"渋谷"の喧騒を抜けた、知る人ぞ知る閑静なエリアにある株式会社Cariru(※)。 株式会社Cariruは、高級ブランドバッグとアクセサリーのレンタルという、アメリカではすでに人気のサービスを日本で展開する「Cariru」というサイトを運営しています。 その「Cariru」がサイトストックを通じて売買され、今年(2009年)の3月18日に事業譲渡が成立しました。 そこで、購入側である株式会社ART STUDIO代表取締役で、株式会社Cariru代表取締役の鈴木様と、売却側であり、引き続き運営を行う株式会社Cariru取締役チーフプロデユーサー岩田様に、今回のサイト売買についてお話を伺ってみました。 ※本コンテンツは、移転前にインタビューしたものです。 |
―なぜ、サイトストックを選んだのですか。

【鈴木】いくつか同じようなサービスを行っている会社はあったのですが、サイトストックの運営母体がアイレップという上場企業である点が理由のひとつとしてありますね。一定のレベルのサービスを提供してくれて、実績もあり、担当者の渡邉さんも我々のニーズ(何を求めているか)を的確に捉えており、対応が機械的ではないというところに非常に好感を持つことができました。
―サイトストックを選んでよかった点はどのようなことですか。

【鈴木】実際ご紹介いただいた「Cariru」というサイトは、我々のニーズにピッタリのものであり、対応が非常に早い点はよかったと思っています。また、サイト売買に当たっての具体的な提案もあり、売買が成立するまでコンサルティング的なポジションに立っていただいた点でも非常に助かりました。

【岩田】 「Cariru」を運営して5ヶ月ほど経過したころに、サイトストックよりコンタクトがあったのです。以前に他社に相談したところ、運営期間が半年未満のサイトでは、売買や事業譲渡に結びつくということは難しいという話を聞いていたのです。そのような難しい状況でも、渡邉さんにしっかりとサポートしていただいたので、サイトストックを選んでよかったと思います。機械的ではないという話がありましたが、十分ヒアリングをしてから判断するなど、本当に親身に対応していただきました。他社では、電話で話をした段階でシャットアウトされてしまうこともありましたから...。
具体的には、サイトの内容を検討した上で売買の可能性があるかどうか判断し、事業譲渡する場合にはどのように進めていくべきかなど、しっかりアドバイスしていただけました。そのようなこともあって、安心してお任せすることができたといえるでしょう。
―本当に、電話だけで断られてしまったのですか。

【岩田】他社では、サイトを運営して半年未満だと話しただけで、最低でも6ヶ月以上の運営実績が必要ですと断られました。実際、サイト売買や事業譲渡というのは初めての経験であったので、そのようなものなのかと納得してしまいましたが。でも、今回の「Cariru」の件を通じて、ケースバイケースなのだということが分かりました。
―「Cariru」を売却した理由、購入した理由はそれぞれどのようなものですか。

【岩田】主人が海外勤務となり、アメリカに行くという個人的な理由という部分も大きいのですが、今後のビジネスの成長性も考えると、自分だけではなく協力していただくパートナーの方が必要かなと考えていました。今回の「Cariru」の件で、鈴木さんと知り合うことができたのはよかったと思います。

【鈴木】ART STUDIOという会社では、ネイルビジネスといった美容関係の事業に携わっています。私自身がソフトバンクグループ出身ということもあり、いわゆる労働集約型のネイルビジネスだけではなく、もう少しレバレッジの効いたインターネットビジネスをしたいと以前から考えていました。そのようなタイミングで、求めていたビジネスに合った今回のお話をいただいたのです。
ただし、単純にインターネットに関連するのであれば何でもいいということではなく、インターネットビジネスのなかでも"先進性"というものが非常に大事だと考えていました。
現在日本に存在する有名なインターネットビジネスは、もともとアメリカで成功したものであり、それがそのまま日本に持ち込まれているわけです。そのような傾向もあり、高級ブランドバッグやアクセサリーのレンタルというのは日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは一定規模のビジネスレベルにあって認知されているので、その点に先進性を感じ、今回の判断に至りました。
―子会社の設立という形になったのはなぜですか。

【鈴木】 「Cariru」の購入には、岩田さんに継続してこのビジネスの経営に参画していただきたいという理由もありました。また、ART STUDIOはネイルサロンの経営を行っていることもあり、本体とは関連性の薄い高級ブランドバッグとアクセサリーのレンタル事業を行う枠組みとして子会社という形を取り、その子会社に事業譲渡をしたというわけです。
―「Cariru」は、具体的にはどのような形で収益を得ているのですか。

【鈴木】 「Cariru」は、インターネットを介してお客様からブランドバッグやアクセサリーレンタルのご注文をいただき、1週間・1ヶ月という単位でレンタル料金を課金させていただくというサービスになっております。また、レンタルをしていてお客様が気に入られた場合には、買い取りをしていただくことも可能です。人気のブランド品をリサーチし、独自のルートで仕入れることが可能なので、お客様にはいつでも安くレンタルすることができるのです。
―「Cariru」の主なユーザ層についてお聞かせください。

【鈴木】 20代後半から30代前半の女性が多いのですが、40?50代の方々にも幅広く利用していただいております。パーティや結婚式など、ピンポイントで利用なさっている方が多いようですね。
また、大きいトートバッグを借りて普段使いとして利用なさっている方もいます。そのような方の場合は、長期間のレンタルとなる傾向があるようです。さらに、リピーターとなるお客様も多いですね。

【岩田】 運営当初は、高級ブランド品の購入が難しい方がレンタルすると想定していたのですが、実際にはいわゆる富裕層の方々にも利用していただいております。
そのような方々はパーティなどに出かけるシーンが多いようですが、毎回新しくブランド品を購入するというわけにはいかないので、気に入ったバッグなどがあればその都度レンタルしていただいているようですね。
―お客様の反応はいかがですか。

【鈴木】 お客様からは、ご好評をいただいているようです。高級ブランドバッグを持つと、やはり気分的にも変わる(高揚する)ようですね。それは女性の方であれば、普通に持っている感情だと思います。
長期間レンタルしているお客様はバッグに愛着が湧くようで、そのまま買い取りになるというケースが多いですね。
パーティやお子様の入学式のためにレンタルして、「ありがとうございました」といったコメントをつけて返却なさるお客様がいらしたりして、我々も非常にうれしく思うことが多いです。TPOに合わせた形で、コストをかけないということもあり、お客様に本当に喜ばれるサービスを提供できているのではないかと自負しております。
―レンタルしたブランド品を破損したり、汚してしまったりした場合にはどうなるのですか。

【鈴木】 「あんしんプラン」というものを用意しており、プランへの加入を希望される方には事前にレンタル料の10%分を多く払っていただいております。万が一汚損しても修理可能な場合には、「あんしんプラン」に加入しているお客様に請求することはございません。安心してレンタルしていただければと思います。要するに、保険のようなものと考えていただくと分かりやすいでしょう。
―ブランド品のレンタルという点に着目したのはなぜですか。

【岩田】 昨年(2008年)から世界的な金融危機ということもあり、高級ブランドバッグを気軽に購入することが難しくなりました。とはいえ、パーティや結婚式、デートなど女性にとってブランド品が必要となるシーンがあるわけです。
そこで、レンタルであれば気軽に好きなときにだけブランド品を持つことができると考え、また女性であれば年齢に関わらず憧れのものであり、一度手にしてみたいという思いがあるはずというのが着目した理由といえるでしょう。
特に日本の場合には新品だけではなく、中古品のマーケットも大きく、他人が使ったものでも買って利用したいという考えがあります。そこで、レンタルというのも「アリ」ではないかと思ったのです。
―「Cariru」の運営で苦労なさった点はありますか。

【岩田】 もともとは、新品のブランド品の販売をインターネット上で行っていました。海外から商品を仕入れて、日本国内で販売するという流れであったのですが、販売をレンタルに切り替えることを昨年(2008年)の5月ごろに決断をしました。
しかし、日本ではまだこのようなビジネスの先例がなく、参考となる情報が少なかったため、海外のサイトを中心に調べなければならず苦労しました。また、システム構築においても分からない部分があり、悩んだところといえるでしょう。さらに、実際にサイトを運営してお客様がどのように流れてくるのか、ブランド品のレンタルということに対して日本では抵抗がないのかについても、非常に気になった点です。
今までありそうでなかったサービスだったため、新しいビジネスを日本で定着させるというところではとても苦労しました。
―ほかに、これだけはお話しておきたいということはありますか。

【鈴木】 昨年(2008年)の6月にこのビジネスをオープンして1周年ということもあり、「1st Anniversary Celebration! 1週間料金で2週間レンタル!」というキャンペーンを、今年(2009年)の6月8日から7月31日まで行っています。
これは文字通り、1週間の料金で2週間ブランド品をレンタルすることができるというものです。また、お客様の利便性を考え、現在のバリュー会員やプレミアム会員の月会費を無料にすることを決定致しました。お客様に、さらに「Cariru」でブランドバッグを借りていただければと思います。ぜひこのチャンスに、試しにレンタルをしていただきたいですね。
―今後、「Cariru」の運営はどのような方向に進めようと考えていますか。

【鈴木】 バッグやアクセサリーの数を多くし、会員数を圧倒的に増やして、日本でもバッグは買うだけではなく、借りるのが当たり前という状況になるようにビジネスを拡大していきたいと思います。

【岩田】 商品数を増やして、いつお客様に来ていただいても新作のバッグを借りることができるような形にしたいですね。

【鈴木】 岩田さんがひとりでこのビジネスを立ち上げた後、メディアへの露出がビジネス拡大に寄与したことにはとても感謝しています。メディアへのアピール力は「Cariru」の運営において好循環を生み出しており、会社として貴重な財産だと思っています。
| 鈴木様 岩田様 貴重なお時間のなか、取材にご協力いただきありがとうございました。お二人とも物腰の柔らかな方ですが、今回の取材を通じて「Cariru」に対する熱い思いを感じることができました。個人的には、男性向けのブランド品レンタルも希望したいです。 |



